物事の捉え方は当事者か否かによって異なりますが、人によって感じる部分も変わってきます。そのため、自分の価値観で物事を図ることはとても危険です。自分の価値観だけで安易に人の問題に介入してしまうと、自分に火の粉が飛んでくることもあるでしょう。また、気づけば自分が当事者の一人として、苦労しなければならないことも出てくるかもしれません。
女性は、特に人の問題に入り込む人が多いとされています。これは医学的な見解として、女性は他者の痛みを自分の痛みと感じられる共感能力の高さからくるものです。看護師は女性が多い職場のため、どうしても感情的な問題が発生する傾向が多くなっています。最初は実務的な問題が発端にあっても、そこに感情が入ることで面倒な問題になってしまうのです。
そのため、感情がこじれる前に解決することが大切と言えるでしょう。特に看護師が働くことの多い医療機関は、最も感情に左右されてはならない職場です。そこでいかに早く問題に対応するか、対処するかといったことが重要となってきます。問題に早く対応することで、苦労が最小限に抑えられるケースも少なくありません。できる限り感情的にならず、客観的に物事を捉える姿勢が大事です。
また、温かい対応が必要なときと冷静な対応が必要なときが存在します。そうしたこともあって、少し離れた場所から観察する余裕も必要になってくるでしょう。看護師が働く現場における苦労は、やがて自分の力にもなります。将来的に管理職になることを考えている場合などは、特に対応に慣れておくことが欠かせません。